苦労して作成した事業計画が無事に採択された!といってもすぐに補助金がもらえるわけではありません。むしろ、採択されてからが本当のスタートです。
1.補助金が入金されるまでにやらないといけないこと
まずは全体図を見てください。

審査で採択されてから補助金が入金されるまでに、これだけの行程があります。詳細の説明は割愛しますが、いろいろとやるべきことがたくさんある、というイメージは掴んでいただけると思います。採択されるよりも、採択された後の方が大変だったという声もよく聞かれます。
採択後は、都道府県ごとに補助金の事務局が設置されます。その後の手続きは都道府県や担当者によって若干の違いはあるようですが、基本的な流れは変わりません。
2.もう少し詳しく
審査で採択されると、採択者向けの説明会が開催されます。この説明会で、今後の事務処理の概要を把握します。事業者ごとに専任の担当者が置かれ、今後はその担当者の方の指示に従って手続きを進めます。
まずやらなければいけないのが、交付申請です。所定の書式に必要事項を記入し、補助金の応募時に作成した事業計画書を再度提出します。この交付申請が受領され、交付が決定してはじめて、設備の発注ができます。採択結果が発表されてから交付決定まで、約1カ月かかります。交付決定から10カ月(=補助事業実施期間)の間に、設備の取得・検収・試運転・支払まで完了させなければなりません。
その間も、補助事業実施期間中の取組などを報告する状況報告、実績報告があります。実績報告書を提出した後、購入した設備を事務局が確認する現地視察もあります。こうしてやっと補助金の金額が確定し、確定金額を事務局に請求することで、補助金が入金されます。
3.補助金が入金されてもやるべきことがある
ものづくり補助金は、補助事業が完了してもその後5年間は、毎年状況を報告する必要があります。決算書や、ものづくり補助金で導入した設備を活用した事業が実際に行われているかを確認されます。
補助金の原資は税金です。やはり税金を使うわけですから、たくさんの細かいルールがあります。設備の購入先や補助金事務局とやり取りを重ね、主体的に手続きを進めていただく必要があります。事業者にある程度の事務処理能力があることが前提で、それなりの時間と労力を割いていただかないと補助金が交付されません。当社では、事業計画の作成支援だけでなく、採択後のサポートも実施しています。お気軽にご相談ください。